固有振動数が低く、良好な防振効果が得られます。
内圧を変えるだけで広い荷重範囲に対応でき、固有振動数(防振効果)はほぼ一定です。
コイルスプリングに見られるようなサージング現象がなく、高周波振動を絶縁でき、防音効果が得られます。
補助タンクの使用により、さらに柔らかいばね定数が得られます。
補助タンクと空気ばねとの連結部に絞りを設けると、空気減衰力を利用できます。
大荷重、大ストロークにもかかわらず、取付け高さが低くコンパクトなアクチュエーターが設計できます。
しゅう動部がないので、給油およびメンテナンスのいらないアクチュエーターが得られます。
No. | 名称 | 表面処理 | 特長 |
---|---|---|---|
① | ゴムベローズ | ゴムベローズは、気密性に優れた合成ゴムと、強度の高い補強コードと、 端部の環状鋼線(ビードワイヤー)から成り、耐久性に優れています。 | |
② | 締付けリング | 電気亜鉛めっき | 締付けボルトの締め込みにより、ゴムベローズと取付けプレートを 気密に固定します。 |
③ | 中間リング | 電気亜鉛めっき | 空気圧によるゴムベローズのふくれを防ぎます。 |
④ | 取付けプレート 上 | 電気亜鉛めっき | 機械に取付ける金具で、4つの取付け穴と空気口が付いています。 |
⑤ | 取付けプレート 下 | 電気亜鉛めっき | 空気口のない取付プレートです。 |
⑥ | 締付けボルト | 電気亜鉛めっき | - |
段数 | 品番 | 標準高さ | 最小高さ | 最大高さ | 全ストローク | 標準高さ時 | ベローズ最大外径 | 常用最大内庄 | 使用最大内庄※1 | 許容水平変位 | 許容偏角 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ho (mm) | Hmin (mm) | Hmax (mm) | X (mm) | 有効直径 D₀ (mm) | 有効受圧面積 A₀ (cm2) | 内容積 Vₒ (cm3) | Dmax (mm) | P₀ (Mpa) | Pmax (Mpa) | (±mm) | (±度) | ||
1 | PSB-1-70 | 41 | 36 | 61 | 25 | 78 | 48 | 100 | 104 | 0.5 | 0.7 | 5 | 5 |
PSB-1-100 | 62 | 47 | 82 | 35 | 111 | 96 | 435 | 145 | 0.5 | 0.7 | 10 | 5 | |
PSB-1-130 | 102 | 50 | 132 | 82 | 142 | 158 | 2420 | 225 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-145 | 102 | 50 | 132 | 82 | 158 | 196 | 2470 | 235 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-170 | 102 | 50 | 132 | 82 | 182 | 260 | 3470 | 262 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-230 | 102 | 50 | 137 | 87 | 245 | 470 | 5940 | 324 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-300 | 102 | 50 | 137 | 87 | 309 | 750 | 9630 | 393 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-360 | 102 | 50 | 137 | 87 | 369 | 1070 | 13660 | 457 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-430 | 102 | 50 | 137 | 87 | 447 | 1570 | 19000 | 526 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-1-500 | 102 | 50 | 137 | 87 | 508 | 2030 | 25200 | 594 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
2 | PSB-2-110 | 117 | 73 | 151 | 78 | 111 | 97 | 1200 | 158 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 |
PSB-2-135 | 182 | 88 | 230 | 142 | 146 | 168 | 4110 | 222 | 0.5 | 0.7 | 15 | 15 | |
PSB-2-170 | 182 | 88 | 236 | 148 | 181 | 258 | 5470 | 262 | 0.5 | 0.7 | 20 | 15 | |
PSB-2-235A | 182 | 78 | 252 | 174 | 243 | 464 | 9630 | 321 | 0.5 | 0.7 | 20 | 15 | |
PSB-2-300A | 182 | 82 | 252 | 170 | 303 | 720 | 15400 | 389 | 0.5 | 0.7 | 20 | 15 | |
PSB-2-360A | 182 | 82 | 252 | 170 | 362 | 1030 | 19490 | 448 | 0.5 | 0.7 | 30 | 15 | |
PSB-2-430A | 182 | 86 | 272 | 186 | 438 | 1504 | 26340 | 522 | 0.5 | 0.7 | 30 | 15 | |
PSB-2-500A | 182 | 86 | 272 | 186 | 511 | 2050 | 35740 | 590 | 0.5 | 0.7 | 30 | 15 | |
3 | PSB-3-170 | 262 | 108 | 348 | 240 | 185 | 268 | 8350 | 254 | 0.5 | 0.7 | 20 | 10 |
PSB-3-235A | 262 | 108 | 362 | 254 | 240 | 452 | 14560 | 321 | 0.5 | 0.7 | 20 | 10 | |
PSB-3-360A | 262 | 108 | 390 | 282 | 366 | 1054 | 29080 | 443 | 0.5 | 0.7 | 20 | 10 |
※使用最大内圧については、別途カタログの寸法・特性グラフを参照してください。
1.空気ばねが無負荷の状態では絶対に空気を入れないでください。
2.機器から空気ばねを外したり、機器を移動する場合は必ず空気を抜いてから行ってください。
3.取り付け時・使用時に、空気ばねのゴムベローズ部に傷をつけないように注意してください。
異物が接触する恐れがある場合は、保護カバーを設けてください。
4.使用する雰囲気温度は-20℃~+60℃としてください。
40℃を超える環境下では、空気ばねの寿命が短くなる可能性があります。
5.酸、アルカリ、有機溶剤、潤滑油などがゴムベローズ部に付着しないように注意してください。
万が一、付着した場合には直ちに水洗いしてください。
6.空気ばねの高さは、カタログ値に記載の範囲内で使用してください。
7.ゴムベローズ部に補強コードまで達する傷や異常な膨れが発生した場合は直ちに交換してください。
8.空気ばねの設置面はできるだけ平らにし、プレート面全体で荷重を受けるようにしてください。
また、配管チューブにテンションが掛からないようにしてください。
9.防振用途での使用時は、0.5MPa以下の内圧で使用してください。
アクチュエータ用途での使用時は0.7MPa以下の内圧で使用してください。この0.7MPaは瞬間最大内圧を含んでいます。
※使用可能範囲については、別途、寸法・特性グラフを参照してください。
10.2段・3段型はアクチュエータ用途のみでの使用とし、防振・除振用途には使用しないでください。
また、標準高さ以上で10分以上の保持はしないでください。
11.空気ばねの金属部に溶接を施さないでください。
12.防振目的で下記の条件に該当する機器には、空気ばねを使用しないでください。
①:機器の使用回転数(あるいは使用ストローク数)が、空気ばねの固有振動数3~6Hzに近い場合。
たとえば、500rpm以下のプレスがこれに該当します。
②:起動時、停止時の回転数の上昇、下降が非常にゆるやかで、共振状態が長く続く機器の場合。
③:①には該当しないが、機器の加振力が強大で、その結果、常用回転数において、空気ばねの振幅が過大となる場合。
振動ふるい、振動コンベア、コンクリートブロックマシン、コンクリート製品製造機械、業務用洗濯機、遠心分離機、コンプレッサー、真空ポンプ、高速プレス
※実際の使用(特に仕様実績のないもの)においては、必要に応じて、付加質量、ダンパー、ストッパー、ガイド等を用いて、防振効果と機器の揺れを高い次元で両立させる最適なマッチングを、試行錯誤しながら求めていくことが必要になります。
露光装置、電子顕微鏡、三次元測定器、レーザー関連試験機、液晶検査装置
リフター、クランプ、ベルトの張力調整、ロールの加圧力調整、乗用ゲーム機、ジェットコースターブレーキ
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